Helix Expert Report

石橋楽器池袋店 木塲章典

「奥行きは深いが敷居は低い、それがHelixの魅力です!」

2020.03.06

Ishibashi nakajima main

JR池袋駅東口から歩いて約1分、P'PARCO 7階で営業している石橋楽器池袋店は、エレクトリック・ギター、ベース、アコースティック・ギター、エフェクト・ペダルはもちろん、デジタル機器や管楽器などLM楽器を幅広く扱うショップだ。ここには2名のHelix Expertが在籍している。今回紹介する木塲章典(こば あきのり)さんは、ギタリストとして活動しながらデジタル機器やレコーディングへの造詣も深く、その知見がHelixとDAWを連動させた売り場環境作りにもつながっている。



【店舗情報】
〒170-0013
東京都豊島区東池袋1-50-35 P'Parco7F
TEL: 03-3980-1484
WEB: https://www.ishibashi.co.jp/store/ikebukuro.html


HelixとCubaseで「極北の方」にも対応できる売り場作り

──木塲さん自身、ギタリストとして活動されているそうですね。
はい、もともとギターから始めましたし、個人としての活動もギターが中心で、バンドも継続してやっています。一方で、石橋楽器に入社した後に担当したデジタル機器やドラムに関してもいろいろと学んだことや、僕自身、中学生の頃からDTMに興味があってCubaseとは長い付き合いだということも、今の売り場作りに役立っていますね。

──売り場ではPCにCubaseがインストールされていて、Helixのホットキー機能(※)を試すこともできます。
現在、影響力のある機材系YouTuberは皆、自宅から配信しているじゃないですか。そうした方々の自宅はちょっとしたスタジオのようになっていて、最前段にはハイエンド・プロセッサーがあるんですよ。それをイメージした売り場で、「理想の自分の部屋」と感じてもらえたら嬉しいです。CubaseにはHelixのプリセットを通った音とドライ音を同時に録音して、リアンプも体験できるようにしてあります。録音するのは面倒だという方にはこちらで録っておいた演奏も用意していますので、それらを使ってわかりやすい音の変化、音作りの容易さを楽しんでいただけます。また、モニター環境にも気を遣っていまして、ギター・アンプ、Powercab、モニター・スピーカーのそれぞれでチェックいただけます。当店には、初心者の方から、ライブをガンガンやっている方や宅録好きなベテランまでさまざまなお客様がいらっしゃいますが、その中でも「極北の方」にも対応できる売り場を目指しています。

※ホットキー機能:Helix/HXファームウェア2.80で追加された、HelixでDAWやDJソフト、画像編集ソフト他、さまざまなソフトウェアをコントロールできる機能。

ナチュラルで、背景まで見渡せるサウンド

──ソリューションとしてのHelixの魅力とは?
僕はもともとPODが好きで使っていましたので、まずリリース当初からHelixの音はどうなんだろう?と思っていました。最初に弾いた時には、アンプ・モデルの素の音がとても良くなったと感じましたね。レンジが広いし、音がナチュラルで、背景まで見渡せるというか……目の前にアンプがあって、その周りに空間があってという音像になっていたことに驚きました。エフェクト・モデルの中にも「これなら実機よりいいな」と思ったものもありましたし。また、「こういう音が出したい」というイメージがあった時に、そこに到達するまでのプロセスが簡単で、早いですよね。ハイエンド・プロセッサーはどれも面白いんですが、モノによってはギター・テックでもやっているような人じゃないと目的のサウンドまでたどり着けない場合もあるように思います。その点、Helixは「到達」までが容易で、しかもそこからさらに何段階か上まで行けてしまう。さらには自宅でのレコーディングもしっかり活用でき、総じて奥行きは深いが、敷居は低いというところが圧倒的な魅力だと思っています。

──立地面からも若いプレイヤーが多く来店される印象があります。
そうですね。加えて池袋は、ライブをやっているバンドマンのお客様が多いんです。「ライブをやりたいんで、HX Stompに興味があって」という方も多いですね。ボードに入れたいとか、いろいろな考えがあるようですが、ライブで使うなら基本的にはHelix Floorをお勧めしています。もちろん、予算などはあると思いますが、ライブユースで最高なのはFloorです。レコーディングで作り込んだ音がそのまま出せて、会場の違いなどで音を調整したい時にも簡単にできて、視認性、操作性とも抜群に良いですから。ライブユースとしてHelixをご検討されている方は、しっかりした音圧が出るのか、自分のイメージした音がモニター・スピーカーからちゃんと出るのかが気になるところだと思います。モニター環境も充実している当店で、ぜひ試してみていただきたいですね!



【Helix Expert Profile】
木塲章典(こば あきのり)
石橋楽器池袋店のアンプ/エフェクター・フロア担当。幼少の頃より一貫してギターを演奏し続けているが、同時に早くからDTMを突き詰め、石橋楽器店入社後はデジタル・フロアを担当。その後、アンプ/エフェクター・フロア、ドラム・フロアも担当し、ギター方面以外の視野を広げる。Helix Expertになったのは2019年初秋。好みはラリー・カールトンやエリック・ゲイルズ、マット・スコフィールドなどナチュラル・トーンのギタリストだが、自他共に認める機材好きとしての一面を持ち、Line 6製品全般に造詣が深い。

原稿協力:井戸沼尚也
写真:星野俊

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