Helix Expert Report
石橋楽器名古屋栄店 岡本卓也
※本記事は2019年12月9日時点、石橋楽器名古屋栄店在籍時のもの。2023年2月より同渋谷店に異動。
「あらゆるプロセッサーの中でHelixの操作性の良さは独走しています」
ギター、ベース、アコースティック・ギターの品揃えは総勢1,000本を超え、エリア最大級の規模を誇る石橋楽器名古屋栄店。同店にはHelix Expertが2名在籍している。今回紹介する岡本卓也さんは、学生時代からLine 6製品に親しみ、現在はベース販売担当としてベーシストにHelixの魅力を伝えたいと語る熱意に満ちたエキスパートだ。
【店舗情報】
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-4-5 SKYLE9F
TEL: 052-243-1484
WEB: https://www.ishibashi.co.jp/store/nagoya-sakae.html
Helixの操作性の良さには皆さん感動してくれます
──最初にHelixに触れた時の印象は?
2015年の秋頃、Helixが出てすぐに触ったことを覚えています。僕はもともとPOD HD500Xを使っていたのですが、それよりも格段に使いやすくなっているという印象を受けました。Helixの発表当時はまだスナップショット機能も備わっていなかったのですが、それでも圧倒的だなと感じましたね。音についても明らかに良くなっていて、変な話ですけど「音について考えなくて良くなった」と思いました。音にこだわる人は徹底的に追い込めると思いますし、仮にパラメータをいじらなくてもなんの文句もないレベルにきているという印象でしたね。
──リリースから数年を経て、その間にファームウェアのバージョンアップもありましたが、その印象に変化はありましたか?
基本的には変わっていません。現在はHelixファミリーを代表する機能、スナップショットが使えるようになったり、アップデートの度にモデルや機能が拡充することで、あらゆるギタープロセッサー、マルチエフェクトの中でも、操作性に関しては完全に独走している印象で、突出して良いですね。これはとても大事なことで、コンパクト・ペダルを使っている方がギタープロセッサーに移行する時に問題になるのが、感覚的に操作できるかどうかという点なんです。Helixはコンパクト・ペダルの感覚でブロックを並べて、それを好みの位置のスイッチに触るだけでパッとアサインできる。この操作性についてはあらゆる属性のお客様が感動されます。音についても、実機とほとんど変わらないレベルですし十分だと思います。
Floorを基準にファミリー製品をご提案
──HX StompをきっかけにHelixファミリー製品に興味を持たれる方が増えてきたように思いますが、実際のところはいかがでしょう?
ええ、そういう流れはありますね。今はHX Stompに興味を持って来店されるお客様は多いです。ただ、Helixがあの小さなサイズで持ち運べそうだ、便利なものができたから使ってみようという単純な考えは、個人的には少し違うような気がしていまして……まずはフラッグシップであるHelix Floorで何ができるのかを知っていただき、その上で自分には何が必要か、削ぎ落せる部分があるなら削ぎ落としていって、それでHelix LTやHX Stomp、HX Effectsを選ぶというのが、後々のことを考えても良いと思うんです。多彩な音色をスイッチでどんどん切り替えていきたい方にはやはりFloorの方が合っていますし、Helix LTがほしいという方でも入出力にこだわるならやはりFloorをお勧めします。ボードの中で使いたいならHX Stomp、決まったアンプがある方ならHX Effectsなど、予算の問題もありますが、どんな使い方をしたいのかをきちんと聞いてご提案することが大事だと思っています。
──岡本さんは現在、ベースのご担当だとか?
はい、僕は当店のベース担当なので、ベーシストにもHelixを広めていきたいですね。ベーシストの方でプロセッサー類を使おうという方はまだ多くはないので、ペダルの代わりということではなく、お使いのシステム全体の見直しの中でご提案していければと思っています。それから、お客様が話しかけやすい雰囲気作りや、アフターケアも大事だと思っています。今はいきなりプロセッサーから入る方もいますから、何がリアルかわからなかったり、もとの実機を知らないという方もいます。知らないことは遠慮なく言っていただければ、それにお答えするのが僕たちの役割ですし、メールのやりとりでは伝えきれないことをしっかり伝えられるのが来店していただくメリットです。迷っていたけど、声をかけて聞いて良かったなとお客様に感じていただけるよう努めますので、ぜひHelixを触りにお店に来てほしいですね。
【Helix Expert Profile】
岡本卓也(おかもと たくや)
山口県出身。母がピアノの講師という音楽に溢れる環境で育ち、中学生でギターを始める。高校生の頃からマルチエフェクトを使い始め、大学在学時にはPOD HD500XとVariaxで音作りをしていた。現在は石橋楽器名古屋栄店で主にベース、アコースティック・ギターを担当しており、ベーシストにもHelixを広めるべく奮闘中。
写真:センキャメ
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