Variax Talk

阿部学のVariax Talkリターンズ #9

2019.4.18

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『Variax Talk最終回』

連載してまいりました「Variax Talkリターンズ」も今回で最終回。
ということで、最終回は今までのまとめ的な内容にしたいと思います。

現在、Variaxはさまざまなモデルをラインナップしています。
プレイ・スタイルやルックス、予算で選べるのもひとつのポイントですね!
使い方に関してもアマチュアの方やプロの方などでいろいろなバリエーションがあると思いますが、趣味で使うか便利な仕事道具として使うかで見方が変わってきますね。

 ・憧れのギター・サウンドが出したい!
 ・あの曲のサウンドが出したい!

趣味で使うとしても最高のギターです。なにせVariaxは一本でいろいろなサウンドが出ますからね!

プロ用途として考えられるのは……。

 ・プリプロ、レコーディングの効率を上げたい!
 ・サウンド・バリエーションを広げたい!
 ・アーティスト・サポートの現場でさまざまなリクエストに応えられるように!

便利な仕事道具としてもバッチリですね!
ギタリストは当然、ギターにこだわりのある方が多いです。僕もそうですが、お気に入りのギターがあります。

そのお気に入りのギターにVariaxを加えてみるというのはどうでしょう?

これで少し見方が変わりませんか?
ギターってわりと原始的な楽器でもあるので、結構限界があるんですよね。ピックアップ・レイアウトの異なるギターが必要なときや、ライブ中にチューニング変更をするときなど……これらをクリアするためには、持ち替えるしかありません。

ストラトキャスターではハムバッキング・ピックアップの音は出せませんし、3つピックアップがあるギターは改造しないとテレキャスターのようなフロント&リア・ミックスの音は出せません。
さらにソリッド・ボディのギターではホロウ・ボディの音は出せませんし、さらにさらに6弦ギターでは12弦ギターの音は出せません。

また、ドロップ・チューニングをするには時間がかかります。
以前ライブ・サポートの現場で、短いMC中にチューニングを変えたことがあるんですけど、そんなに時間かかってないのに「チューニングに時間かかりすぎ!」と言われたことも……。

まぁこの例はちょっと極端ですけど、6弦ギターで7弦ギターの曲を演奏したい、なんて思ったことありませんか?

そう、Variaxがあれば一本で可能になりますね。

「今日のライブはいろいろな曲を演奏するんだよなぁ……。よし今日はVariaxを持って行こう!」

以前、1回のライブで3種類のチューニングを使わないといけない現場がありまして、そのときはJames Tyler Variaxを持って行きました。
Variax持っていなかったらどうしてたんだろう……。カポを使うことになったら相当大変だったでしょうね。

このように単体でもさまざまな方に合うギターですが、さらに便利な使い方も紹介してきましたね。
そう、Helixとの連携です。

その連携できる機材も以前はPOD HD500Xがメインでしたが、現在はHelixシリーズも加わり、さらに便利になりました。
特にスナップショット機能との連携なんかは、これらの組み合わせでしかできない使い方、クリエイティビティを刺激します。

ギター・モデルのチェンジ、チューニングのチェンジがシームレスに行えます。
曲を弾いてる途中で切り替えたいときは、これを使えば足元だけでコントロール可能に。

さらにはVariax本体の操作で、Helix側のエフェクト・コントロールが可能になったり。
僕ならトーン・ノブにディレイとリバーブのMixをアサインして、ギター・ソロを弾きますね。
ギタリストってギター本体のボリューム・ノブを回してサウンド・コントロールしている方も多いと思います。
それプラス、エフェクトがコントロールできたら、より表現力は上がりますよね。足だと微妙なコントロールが難しいこともありますからね。

曲の最後で静かになり、ギターのみでエンディングを迎える。なんてときはピックアップ、ボリューム、さらにエフェクト・コントロールができれば凄く効果的です。
しかもこういう機能のセッティングが簡単というのも、Variax&Helixの良いところです。
ここに手間取ってしまったら、せっかくの便利な機能も魅力が半減します。

ここまで僕の経験談が中心になりましたが、これだけ実践的に使えるという証明でもあります。

それからギタリストだけでなく、曲作りやアレンジなどをメインにやられている方にもオススメですよ!
曲のアレンジでギターのキャラクターを分けることが可能ですからね!
あとはシンガーさんとキー決めをするときにも、チューニングを自由自在に変えられるので便利ですね。

ギターの可能性を最大限まで引き上げたVariax。是非とも試してみてください!

ありがとうございました!

Variax Standard

★阿部学主宰Helix ユーザーグループ(Facebook)への参加
https://www.facebook.com/groups/910662599034878/


Manabu Abe

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。2018年11月に自身のソロアルバムをリリース。

ニューアルバム『Melody』絶賛発売中
Melody

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