Variax

JTVとPOD HDマルチエフェクト: 完璧なシステムを構築

2011.07.21

前回ポストしたブログでは、James Tyler VariaxとPOD® HD500マルチエフェクト・ペダルを使って、スタジオで作られた様々なトーンをステージで実現するための、困難な作業へ取り組むことを紹介しました。私の過去における経験では、これには大きな妥協が要求されました。もちろん、クラブでのギグに数本以上のギターと数台のアンプ、飛行機を運べるくらいの大きなペダルボードを持ち込むか、あなたがエッジであれば別ですけどね。

持ち運び可能な、現実的なセットアップを使うことは、まずまず近いサウンドでロックロールできる程度に、手足を使ってコントロールできるトーンを使うということに過ぎません。

これは、特にアコースティック・ギターのパートを使う場合には顕著です。素晴らしいロックのレコードにおいて、アコースティック・ギターは驚くほど多用されています。真ん中で目立っていないとしても、エレクトリックなリズム・パートにアコースティックがレイヤーされ、ギター・パートを分厚くするオーガニックなサウンドを追加しています。これを実現するため、エレアコを持ち込む方法もありますが (私はRick Turner製のRenaissanceを選びました)、そうするとStrat® やハムバッカーを載せたTele® に加えて、3本目のギターも必要になってしまいます。大抵の場合、特に飛行機での移動が含まれる場合はTurnerは持ち運ばず、クリーンなエレクトリックにコーラスとスラップ・ディレイを使うしかないのですが、これはとても満足の行く妥協とは言えません。

それに、12弦のアコースティックやエレクトリックを一緒に持ち運ぶ人など、まずいませんよね?

12弦ギターは、どんなエフェクトを使っても代用がききません。バーズの「ロックンロール・スター (So You Want To Be a Rock n Roll Star)」を演奏する際に、オーディエンスは12弦を使っているかどうかは、それほど気にしないでしょう。でも、あのRickenbacker® 360-12によるチャイミーなサウンドが聞こえてきたら最高です。そう、大切なのはトーンなのです!

POD HD500やアンプ、エフェクトについて解説する前に、まずはギターの部分について紹介していこうと思いますが、JTVによって、あらゆる種類のモデルが提供されます。実に50種類以上であり、エッジが1回のショーで使うギターとほぼ同じ数ですね!

スタジオであれば、それだけのギターを使うことも可能です。パートを演奏したら録音を止め、他のギターを選んで、また録音するというように、永遠に実験を続けることができます。しかしステージにおいては、たとえJTVのモデル・ノブのように全部のギターが並べられていても (そのこと自体は驚異的ですが)、実際にアクセスして使いこなすのは難しいことなのです。様々なエレクトリック・ギターを使い、ノブを回すだけでアコースティック・ギター数種類へと切り替えられるのは素晴らしいことです。しかしステージでは、ノブを回す作業も頭痛の種になります。そんなときに、Customバンクがとても役立ちます。

完璧なシステムを構築

各JTVには、Modelノブの両端の位置に2種類のCustomバンクが用意されており、ユーザーが選択したカスタム・モデルへアクセスできます。どのモデルも、簡単なセットアップでCustomバンクへ移動でき、3 WAY (JTV-59が搭載) や5 WAY (JTV-69やJTV-89が搭載) のピックアップ・セレクターでアクセスできるスロットへロードできます。これにより、12弦のアコースティック・モデルからLes Paul® へ、ワンクリックで変更可能。キース・スタイルのオープンGチューニングにしたTele® からスタンダード・チューニングのSGへ切り替えて、でミック・テイラーに影響を受けたようなソロを弾くこともできます。

次回のポストでは、このエレガントなソリューションを使って独自のカスタムJTVを作り、ステージの状況に合わせてセットアップする方法を紹介します。

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