Stompbox Modeler

Line 6ユーザー・ストーリー: 小山田 圭吾

Oyamada-Keigo072009年からはYOKO ONO PLASTIC ONO BANDのメンバーとして、またYMOのサポートなど、ギタリストとしてもその個性を評価され国内外で活躍を続ける小山田圭吾さんの足元で、M13 Stompbox Modelerが中心的な存在となっています。先日、ハリウッド・ボウルにおけるYMOの31年ぶりのアメリカ公演にも同行した小山田さんのM13は現在、FUJI ROCK FESTIVAL ’11やワールドハピネス2011でのステージを控えて、「BEHIND」や「RYDEEN」、「TAISO/FIRE」などのメモが貼られたままになっています。

Stompbox Modelerシリーズのディストーション・モデラーDM4、ディレイ・モデラーDL4を長い間使っており、またモジュレーション・モデラーMM4やフィルター・モデラーFM4も所有していたという小山田さんにとって、「ディレイをかなり使うので、ディレイ・タイムをどれだけメモリーできるかは重要なところ」であり、同じ曲の中でディレイのセッティングを切り替えるなど、とにかくディレイをいろいろな設定で使いたいと語ります。「曲の中で2種類のディレイを同時にかけることもあるし、違うタイムのディレイに変えたりすることもあります」。

M13は合計4基のエフェクト・ユニットを同時に使用することができ、ユニット毎に3個ずつ用意されたフットスイッチで、異なるセッティングへ瞬時にアクセスできます。「M13だと、1つのシーン (パネル全体のセッティングをひとまとめにしてメモリーしたもの) に最大12種類のディレイのセッティングを持つことができるし、メモリーはほぼ無限に使えるので、曲のテンポに応じて仕込んでおき、ワンタッチで切り替えたりできるのが便利」だと言います。1時間半ほどあるYMOのフルセットのステージでは、3種類のシーンが使われます。

現在、小山田さんのペダルボードにはM13に加えてワーミーとボリューム・ペダルが収められています。M13のエフェクト・ユニット1には歪み系、それ以外のユニットはディレイがアサインされ、エフェクト・ユニット2の後ろにセンド/リターンを利用してワーミーが挟まれています。歪み系のエフェクト・モデルにはBoost Comp (MXR® Micro Ampにインスパイア*されたモデル) とHeavy Distortion (Boss® Metal Zoneにインスパイア*されたモデル) の2種類が、またディレイのほとんどにはDigital Delayモデルが使われているということです。

各エフェクト・ユニットに用意された3個のフット・スイッチのうち、一番手前にはVolume Pedalモデルがアサインされており「ディレイの残響を途中で“バスッ”とカットするのに使う」とのこと。これは歪み系のエフェクトに対しても同様です。「最近はYMOやオノ・ヨーコさんなどいろんなライブに参加しているんですが、M13を使うようになってから、たくさんの種類のディレイを管理することなどが、かなり楽になりましたね」。

また一人ユニットであるCORNELIUSの最近のライブでは、演奏と映像のシンクロが大きな特徴となっています。「自分のバンドではクリックを使って演奏するんですけど、あらかじめディレイのセッティングを仕込んでおいて、ワンタッチで切り替えられるのが便利ですね」。

自らのスタジオではDAWのプラグインやコンパクト・エフェクターなどを活用することが多いということですが、M13は対応力を要求される現場にも役立つと語ります。「PLASTIC ONO BANDのレコーディングは、一発録りで、皆でセッションしながらやっていたんで、このセットを使いました。何をやるかも決まっていないようなセッション的なレコーディングのときは、これを持っていけば、あらゆることに対応できますね。去年のPLASTIC ONO BANDやショーン・レノンのライブなど、この3年くらい、ずっとライブではこれを使っていますね」。

Cornelius-sound.com

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*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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