Stompbox Modeler
Line 6ユーザー・ストーリー: 竹内 朋康 (Dezille Brothers)
竹内朋康氏は、1997年にデビューしたSUPER BUTTER DOG以来、RHYMESTERのMummy-Dと結成したユニット“マボロシ”や、堂本剛率いるENDLICHERI☆ENDLICHERIへの参加、またドラマー屋敷豪太と組んだトリオ・バンドFiasco3 が間もなくアルバム・リリースと、常にファンキーで存在感のあるサウンドを披露するギタリストです。ビンテージなコンパクト・エフェクターの使い手としても知られる竹内氏の、最近のレコーディングやライブのセットアップは、お気に入りのワウ・ペダルとM9 Stompbox Modeler、ギター・アンプというシンプルなものになっています。
ライブでは以前からDL4、FM4、MM4 の3台を使ってきたという竹内氏は、2008年にリリースされたMシリーズ最初の製品、M13 Stompbox Modeler を“僕にとっては夢のようなマシン”だと表現します。「M13が登場したときにすぐに乗り換えて、単体のワウとM13だけになったんです。その後、もっと小さいM9が出たので、セッションなど動き回る現場ではM9、大きい現場ではM13を使っています」と語り、先日リリースされたDezille Brothersのデビュー・アルバム『だしの取りかた』のレコーディングでも、エフェクターとしてはM9のみが使われました。
アナログ・エフェクターのサウンドを知り尽くした竹内氏は、Mシリーズに収められた様々なエフェクト・モデルを高く評価しており、その中でもよく使うエフェクト・モデルとして「Octave FuzzやFuzz Pi、Fuzz Face、Analog Chorus、Analog Flange、ショート・ディレイにはAnalog Echo、あとはReverseなど」を紹介してくれました。「それ以外には、ScreamerやClassic Distortion、あとはSweep Echoのような飛び系もよく使いますね」も語る氏はMシリーズの導入により、これまで所有してきた膨大なコンパクト・エフェクターの大半、実に30個以上を最近になって処分してしまったと笑います。「そのものに思い入れがある幾つかのエフェクターだけは残しましたが、サウンドという部分では、Mシリーズで全く問題無いし、満足しています」。
また「Mシリーズの良いところは、ちょっとツマミを動かしたら、それを記憶しておいてくれる……それが最高に嬉しいんですよね」と、その操作性も高く評価しています。Mシリーズではオン/オフを行ったエフェクトのカテゴリーがLCDディスプレイのバックライト・カラーで、またパラメーターがディスプレイ上のバーグラフで瞬時に表示され、真下にあるツマミで設定が行える上、セーブ作業は不要。すぐに別のエフェクトの操作に移行できます。「日によって、現場によって、設定がちょっとずつ変わっていくじゃないですか? それが日に日に育てていくというか、ブラッシュアップしていく感じなんですよね。だんだん自分の使いやすい方向に持っていける」。
一発録りを重視した今回のDezille BrothersのレコーディングではアンプとM9の組み合わせが使われましたが、この数年のスタジオ・ワークではPODも様々な作品で使っており、「周りで皆が使っているので実際に試してみたら、クオリティも凄く高かった」というオリジナルPOD以降、POD Pro、POD X3と新しい機種を導入してきました。「打ち込みだと音作りもより緻密になってくることが多いので、トラックメーカーと自分とのやり取りが緻密にできるよう、ブースにずっと居られるPODを利用するのが一番だなって思いました」という氏は現在、「家ではPOD Pro、持ち運び用にPOD X3を使っています」。
『だしの取りかた』
Dezille Brothers
KICS-1645
Dezille Brothersのライブでも、レコーディング同様にエフェクトとしてはM9のみが使われており、6種類のエフェクトをペダル上に配置するシーン機能も、それほど多用せずに済んでいると言います。
「僕の場合は、ライブでは2種類のシーンがあれば大丈夫ですね。それ以上多く必要な現場では、M13にする感じです。いつも使っているパターンを用意しておいて、ジャム・セッションなどでは、それを使っています。FX 1にOctave FuzzとScreamer、FX2にFuzz FaceとReverse、FX 3にロング・ディレイとショート・ディレイを並べておけば、大概のセッションには対応できますね」。
Dezille BrothersオフィシャルWebサイト:
http://www.dezillebrothers.com/
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