アーティスト

Line 6ユーザー・ストーリー: suGar (Buffalo Daughter)

2011.02.17

2000年に発表されたDL4は、Line 6製品の中でも最高のロングセラーを記録する製品です。グリーンのボディが印象的なこのデジタル・ディレイは、チューブ・エコーやテープ・エコー、アナログ・エコーなど合計18種類のディレイ・モデルを搭載しており、24-bitトゥルー・ステレオ回路、全回路をバイパスできるトゥルーバイパスなどを装備。プロフェッショナルなギタリストの足元には欠かせない存在として現在も世界のステージで活躍しており、ギタリストのみならずボーカリストやギタリスト、ベーシストなどからも、そのサウンドの太さと頑丈なボディが高く評価されています。

世界的な評価を獲得するBuffalo DaughterのギタリストsuGarさんも、このDL4を「サウンドも素直だし、デジタルだけど音が太いのでずっと使ってます」と語り、発売直後に入手して以来、ライブ、レコーディングのどちらにも愛用しています。「ギター用にデザインされた製品なので、ゲインなども相性が良いですね。製品によっては音が痩せてしまうこともありますが、これは音も太くて、変わらないのが良いですし、だからこそ長い間使ってきているんだと思います」。

suGarさんのDL4は、ロング・ディレイやSweep Echoモデルによるワウのかかったようなサウンドでも使用されていますが、特にライブで最も活躍するのが、自ら“使い倒している”と表現するLoop Sampler機能です。このモードでは3つのストンプ・スイッチがRecord/Overdub、Play/Stop、Play Once機能を担当するため、ギターの演奏中にも秀逸な操作性を発揮。「DL4は操作しやすいのでループが凄くうまく組めるようになって、それが私達の音楽性にも影響しましたね」と語る通り、Loop Samplerでループを作り、その上に重ねて演奏するのがsuGarさんの重要な演奏スタイルにもなっています。

ギターのピッチをエフェクターで下げてベースラインを弾き、そのループの上でギターを弾くというシチュエーションなどでは、同じStompbox ModelerのDM4ディストーション・モデラーも重要な役割を果たします。「ドラムとかも一緒に入っていると、どうして埋もれてしまうんで、そういうときにDM4のBoost/Compモデルを選んでコンプとして使います。セッティングを2種類メモリーしておいて、一番出したいときに踏み変えたりしますね」。

「DM4に搭載されているモデルでは、Line 6 Distortionによるメタリックな凄い歪みも他では出ないサウンドなので使いますね。Line 6 Driveもよく使います。ライブでは4つのメモリーのうち2つをBoost/Compで使うので、それ以外は他で出ない音を使うことが多いですね。Octave Fuzzとか、その他のファズ系も面白いんですよ。DM4は、ビンテージなサウンドより現代的なものに使うことが多いですね」。

アメリカやヨーロッパでも頻繁にツアーを行うBuffalo Daughterのステージで、これらStompbox Modelerシリーズが常に活躍してきました。「とにかく、ツアー中に壊れることがないですね。ツアーだと時間がないので、トラブルシューティングをやっている暇もないんですが、Stompbox Modelerだと確実なんで、特に長いロードなどツアーでは重宝しますね」。

Buffalo DaughterオフィシャルWebサイト:www.buffalodaughter.com/

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