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TIPS/テクニック

阿部学のHelixトーク 第15回

『デュアル・アンプを利用したサウンドメイク』

今回は2つのアンプ・モデルをミックスするデュアル・アンプについて語ってみようと思います。

このデュアル・アンプというサウンドメイキング。
POD HD500Xでもお馴染みですよね。
しかし決して新しい機能ではなく、過去にはVettaやDuoverbなんていうアンプでも実現していた手法です。
僕もVettaでは必ずアンプ・モデルを混ぜて使用していました。
これが手軽にできるのもモデリング・アンプを使用する特権の1つですね。

デュアル・アンプの良い部分は、やはりアンプ・モデルの『良いとこ取り』が出来るところですよね!
あと、1つのアンプでは足りないと感じる部分を補うという意味もあると思います。

『凄く気に入ってるんだけど、もう少し別の帯域が欲しい』
というような。
EQで補正するのもありですが、それよりも、求めている帯域が豊かなアンプ・モデルを混ぜたほうが、よりリアルなサウンドが得られます。

では実際に作ってみましょう。

まずはクリーン。
クリーンサウンド定番のアンプを組み合わせてみようと思います。

US Deluxe Nrmは歪むギリギリ手前のセッティング、Jazz Rivet 120はナチュラルな綺麗なクリーンになるようにセッティング。

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両方ともキャビネット&マイクはデフォルトの物を使用。

それを組み合わせると US Deluxe Nrmらしい生々しいサウンドと、Jazz Rivet 120らしい綺麗なサウンドが混ざり、より本物のアンプサウンドのような立体感が出せます。
サウンドサンプルは組み合わせ方がわかるようにレベルもそのままにしてあるので、各アンプ・モデルの比率も分かって頂けると思います。

ちなみに前記の通り、キャビネット&マイクモデリングはデフォルトの物をそのまま使用しているので、この部分をお好みの物を使えばさらに理想的なサウンドが得られるでしょう。

次はディストーションサウンド。
ここでは少しヘビーなサウンドを作ってみようと思います。

ギタリストの例を挙げると、リンキンパークのギタリスト ブラッド・デルソンは実際にメサブギーのレクチファイアーとマーシャルの音をミックスしてレコーディングやライブを行っているようです。
それを知って、僕もVetta HD(Vettaのアンプヘッド版)でレクチファイアーとマーシャルのアンプ・モデルをミックスして使用していました。

マーシャルならではのエッジの効いたサウンドと、レクチファイアーのヘビーなサウンド…まさに良いとこ取りですよね!

ここではCali Rectifireと、Brit 2204を選択します。

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両方ともキャビネット&マイクはデフォルトの物を使用。

Brit 2204は高音を上げでシャリ感のあるサウンドにセッティング。
Cali Rectifireは逆に低音側を強調するセッティング。
すると、EQ等では出せない質感が表現出来ます。
サウンドサンプルではCali Rectifireをメインにしているのが分かると思いますが、Brit 2204を足す事によってギターのボリュームを絞った時にマーシャルならではのエッジ感あるサウンドが得られます。

さて次はデュアル・アンプのメリットを活かした、ディストーションサウンドとクリーンサウンドを同時に使用する例です。
しかもパラレル・ルーティングを組めるHelixの利点を活かし、クリーンだけ個別にコーラスとディレイをかけてみようと思います。

選択するアンプ・モデルはUS Deluxe Nrmと、PV Panamaです。

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ここでのポイントは各アンプ・モデルのミックスバランス。
ちなみに、全体にもう1つディレイを使用しているのもポイントですね。
ディストーションサウンドのほうの残響音も少しだけ混ぜる訳です。

基本的にはディストーションメインですが、クリーンを少しミックスする事によって、ハードな歪みでアルペジオを弾いても音の輪郭がくっきり浮かび上がります。

という訳で、デュアル・アンプを活用したサウンドメイクについて語ってみました。
今回はどの例もシンプルな組み合わせにしてみましたが、デュアルDSPのHelixではまだまだブロックを置く余裕がありますし、アンプ・モデルも最大4つまで使用できます。

ベストサウンドを求め、是非色々と試してみてください。

*ここで使用されている全ての製品名は各所有者の商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

★阿部学主宰Helix ユーザーグループ(Facebook)への参加
https://www.facebook.com/groups/910662599034878/


Manabu Abe著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)
13才でギターを始め、バンド活動。
その後は六本木ピットイン等でのセッション活動や楽器メーカーのインストラクターを経て、女性ユニットZweiのサポートギタリスト、 ディズニーリゾートでのショー出演、セッション活動、ゲームミュージックのレコーディング活動等、精力的に活動。
最近ではLine 6のデモ演奏・セミナー、岩佐美咲(元AKB48)のサポートギタリスト、渡辺美奈代のアニバーサリーライブでのギター参加、他にギターレッスンにも力を入れている。

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