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AMPLIFi

AMPLIFiオリジナルトーン#5: WANDS「時の扉」風セッティング

2014.10.17

このコラムではAMPLIFiのオリジナル・サウンドセッティングを紹介しています。今回はちょっと懐かしいグループ、WANDSのシングル曲「時の扉」風のセッティングにトライしてみましょう。

このWANDSを取り上げた理由は、ギター・サウンドに物凄いこだわりを持つギタリスト、柴崎浩さんが作り出す緻密なサウンドが、ここ近年のJ-POPではあまり聴けないような洗練されたものだったからです。LA系スタジオ・ギタリストのスティーヴ・ルカサーやマイケル・ランドウ的なサウンドメイクとも言えますよね。

今回はイントロ・リフのディストーションと中間部分のクリーン・サウンド、そしてギター・ソロのサウンドメイキングを紹介しましょう。サウンドのサンプルも試聴できるようにしてありますので、参考にしてください。

イントロ・リフ&ソロ・トーンのアンプ・モデルにはLine 6 Agroを選択しました。

●イントロ・リフのトーン

イントロ・リフのトーンは、Noise Gateをかけた後で、単音刻みに適した歯切れの良いサウンドを作るためStompでRed CompコンプレッサーをONにしています。パラメーターはSustain= 55、Level= 55。

そしてアンプ・モデルの各パラメーターはDrive= 48、Bass= 77、Mid= 50、Treble= 90、Presence= 90、Volume= 50に、またキャビネットは 4×12 Green 25′s、マイクは67を使用しました。リズム・ギターのサウンドなので、空間系はリバーブのみを少しかけて立体感を出しましょう。ここではLarge Plateを選択して、Decay= 33%、Pre Delay= 36%、Tone= 63、Mix= 30%にしました。これで、この楽曲ならではのドライブ感のあるサウンドが得られます。

●Bメロのクリーン・トーン

今度はBメロ部分のスペーシーなクリーン・トーンを作っていきたいと思います。往年のスタジオギタリストが出していたような、シンセライクなサウンドが特徴的ですよね。ここでは空間系エフェクターを思いっきりかけて再現したいと思います。

アンプモデルは、1987 Jazz Clean、Drive= 42、Bass= 67、Mid= 59、Treble= 73、Presence= 78、Volume= 57 に設定しました。キャビネットは敢えてオフにします。そしてアンプ後のコンプレッサーをオンにして、Threshold= -40、Gain= 5に設定しました。高音寄りなサウンドにするためEQのパラメーターはLo Shelf Freq= 208Hz、Lo Shelf Gain= -0.9dB、Lo Mid Freq= 883kHz、Lo Mid Gain= 3.1dB、Hi Mid Freq= 4.3kHz、Hi Mid Gain= 4.7dB、Hi Shelf Freq= 5.9kHz、Hi Shelf Gain= 3.8dBとしました。

壮大な広がり感を出すためにSine Chorusを2つオンにして、以下の設定にしています。

speed= 0.63Hz、Mix= 60、Depth= 43、Bass= 50、Treble= 79。

speed= 1.10Hz、Mix= 60、Depth= 31、Bass= 50、Treble= 79。

さらにStereo DelayをONにし、Time= 620ms、Mix= 39%、Offset= 75%、Feedback Left= 50%、Feedback Right= 50%としました。そして奥行きを出すため最後のReverbはLarge PlateでDecay= 71%、Pre Delay= 51%、Tone= 57%、Mix= 46%に設定しました。

どうでしょう? 空間系エフェクトをフルに活かしたスペーシーなサウンドが再現できたと思います。

●ギター・ソロのトーン

ソロ・トーンは基本的にイントロと同じですが、Driveを上げてDrive= 70にしています。また広がり感を出すためSine Chorusをオンにして、Speed= 1.00Hz、Mix= 41、Depth= 58、Bass= 50、Treble= 79としています。

Stereo DelayをONにし、Time= 580ms、Mix= 36%、Offset= 64%、Feedback Left= 38%、Feedback Right= 50%。さらに奥行きを出すため最後のReverbはLarge HallでDecay= 50%、Pre Delay= 50%、Tone= 50%、Mix= 19%に設定しました。これで空間系エフェクトを生かした伸びやかなリード・サウンドが再現できたと思います。

今回はWANDSの「時の扉」風セッティングを取り上げました。AMPLIFiをお持ちの方はぜひお試しください。では次回をお楽しみに!

著者プロフィール: 阿部 学 (あべ まなぶ)

memories
『memories』阿部 学

13歳でギターを始め、バンド活動。自己のバンド活動後、7弦ギタリストISAOやベーシストIkuoらと六本木ピットインでのセッション活動や、 Line 6製品等のプロダクト・スペシャリストを経て、女性ユニットZweiのサポート・ギタリスト、世界的規模のテーマパークでのショー出演、『バトルギア4』 や『グランツーリスモ TV』のゲーム・ミュージックにも参加。

ソロ・アルバム 『Memories』 もリリースしている。現在は元flow-warの及崎森平らと“NumberClub”、メロディック・パンク・バンド“叫人Factory”、若手超絶 ドラマー大菊勉とのセッション・ユニット“Power of Duo”にて活動するほか、様々なライブやレコーディング、ギター・レッスンに精力的に活動中。

http://blog.livedoor.jp/manabu_eternity/

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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