「ギター・マガジン」3月号のCD企画で、僕が担当した「現行モデルで再現するスティーヴィー・レイ・ヴォーン・サウンド」。その中でPOD HDだけで作った1曲にもかなり驚いてもらったようだ (笑)。そのパッチが欲しいとのリクエストもあったので今回はそのセッティングも含め、他の曲にもトライしてみた!! 今回も使用ギターはJTV-69で、POD本体をインターフェイスにしたUSB経由のライン録り。JTVはモデリング機能以外の、ギターとしての完成度も高い。今回は本体のマグネッティック・ピックアップを使用しての録音だ♫

トーン1：「テキサス・フラッド」スティーヴィー・レイ・ヴォーン (『テキサス・フラッド テキサスの洪水』より)

Boost Comp -> Blackface Db Vib (Mic= 121 Ribbon) ->Mixer(Pan=center) -> Reverb(Hall)
Screamer -> Tweed B-man Nrm (Mic= 87 Condenser); Variax = magnetic pick-up front

レイ・ヴォーンの、もの凄いコシがあるのにサスティーンもあるサウンドの秘密は、アンプの2台鳴らしにあるのではないかと思う。全ての曲ではないだろうが、インタビューでも「片方をクランチ、もう片方をドライブさせた音が好きだ」と語っていたりする。そんなことを手軽に試せるのもPODの素晴らしい機能だね。

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トーン2:「レニー」スティーヴィー・レイ・ヴォーン (『テキサス・フラッド テキサスの洪水』より)

Blue Comp -> Tweed B-man Nrm (Mic= 87 Condenser) -> Reverb (Cave); Variax = magnetic picku front & center

何と素敵なサウンド (笑)。ここでの注目はリバーブだ！　オリジナルに迫る効果があると思う。

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トーン3：「テキサス・ハリケーン」スティーヴィー・レイ・ヴォーン (『テキサス・ハリケーン』より)

Screamer -> Tweed B-man Nrm (Mic= 87 Condenser) -> Rotary Drum -> Reverb (Plate); Variax =magnetic pick-up front

彼が実際に使用していたVibratoneをベースにした Rotary Drumがあるのは実に有り難い。アンプ (Screamer) の前に置くか、後かで効果が変わるので試してみて欲しい♪　ScreamerのDriveがレベル・ゼロなのもポイントだ。

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トーン4：「ヴードゥー・チャイル」スティーヴィー・レイ・ヴォーン (『テキサス・ハリケーン』より)

Chrome Custom -> Facial Fuzz -> Brit J-45 (Mic= 421 Dynamic) -> Reverb (Ducking); Variax = magnetic pickup center

スタジオ・レコーディングもされているジミ・ヘンドリックスのカバーだ。ワウ・ペダルのモデリングの中で、最も太い音がするChrome Customはこんなプレイにはぴったしの音！ 基本はアンプで歪ませてFacial Fuzzのゲインを上げ過ぎないのが、このサウンドのポイントとなる。

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【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン･ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: SRV Texas

Tone 2: SRV Lenny

Tone 3: SRV Weather

Tone 4: SRV Voodoo

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン･ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/


*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド･モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。