POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.17 〜 エリック・クラプトンのトーンを再現#2

2013.03.07

1974年に発表され、大ヒットした「アイ・ショット・ザ・シェリフ」なども収録されているエリック・クラプトンの『461オーシャン・ブールヴァード』。2回目となるクラプトン篇だが、同じギタリストとは思えないほどの音の変化を遂げている (笑)。60年代の頃とはギターやアンプも大きく変わったアメリカン・サウンドだ。

使用ギターはJTV-69で、今回もPOD本体をオーディオ・インターフェースにしたUSB経由のライン録り♪

トーン1:「マザーレス・チルドレン」エリック・クラプトン

Boost Comp -> Super O -> Digital Delay -> Reverb (Plate); Mic = 4038 Ribbon; Variax =  Spank  sw1->5 (1959 Fender Stratocaster/rear→front)

この曲のレコーディングには、超ミニ・アンプのピグノーズが使用されたと言う彼のインタビューが残っている。今回はSupro S6616をモデルにしたSuper Oでシミュレートしてみた。あと何回も使ってきたが、Boost Compはほんとにお薦めだな~♫ 前半フレーズはパッチのセッティングからディレイを抜いてプレイ、スライド部分からオンでオリジナルのダブル・トラック(同じフレーズを2回弾いて重ねる事)を再現。

» アンプ

Vol.17_Tone01_amp

» エフェクト

Vol.17_Tone01_fx

» サウンドサンプル

トーン2:「レット・イット・グロウ」エリック・クラプトン

Rotary Drum -> Boost Comp -> Blackface “Lux Nrm” -> Reverb (Spring): Mic = 4038 Ribbon; Variax = Spank sw1 (1959 Fender Stratocaster/rear)

永遠に聴いていられるような (笑)、素晴らしいアルペジオ・サウンドにトライ!

Rotary DrumのモデルになっているVibratoneはフェンダー製のロータリー・スピーカーでレスリーとはまた一味違う音色がするのだが、これも素晴らしいモデリングだと思う。

» アンプ

Vol.17_Tone02_amp

» エフェクト

Vol.17_Tone02_fx

» サウンドサンプル

トーン3:「レット・イット・グロウ/ソロ」エリック・クラプトン

Studio EQ -> Tube Comp -> Reverb (Plate); Variax = Reso sw1 (1935 Dobro)

間奏のスライド・ソロにはVariaxにモデリングされているドブロの音を聴いてもらおう。前回のシタール同様、驚きのサウンドだ!!

パッチの内容はギターアンプを使わないライン状態で、ライブ時にエレアコなどでこんな使い方をするのもありだろう。

» エフェクト

Vol.17_Tone03_fx

» サウンドサンプル

【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてください)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: ERIC mother

Tone 2: ERIC glow

Tone 3: ERIC glow-2

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/


*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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