POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.15 〜 ブライアン・メイのトーンを再現

今回はクイーン、74年のアルバム『シアー・ハート・アタック』から「キラー・クイーン」を取り上げてみよう。やっぱり哀愁の間奏ソロとギターのハーモニーが印象的な1曲だ。3トラックめはファースト・アルバム『戦慄の王女 』(73年) から「炎のロックン・ロール」のイントロ・サウンドに挑戦。使用ギターはJames Tyler Variax JTV-69で、POD HD本体をインターフェースとしても使い、USB経由でライン録りしている。

トーン1: 「キラー・クイーン」ソロ / クイーン (『シアー・ハート・アタック』より)

Boost Comp -> Analog Chorus -> Class A-15 -> Reverb (Room): Mic= 121 Ribbon; Variax = SPECIAL sw1 (1956 Gibson Les Paul Junior/rear) -> sw3 (1955 Gibson Les Paul Special rear & front)

彼のサウンドはギター本体に搭載されたフェイズ・スイッチによる効果が大きいのだが、James Tyler Variaxにはそういったモデリングはないので、パワー的に近い音を得られるSPECIALモードを選択。

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トーン2: 「キラー・クイーン」ハーモニー / クイーン (『シアー・ハート・アタック』より)

Boost Comp -> Analog Chorus -> Class A-30 TB -> Reverb (Room): Mic = 67 Condenser; Variax = SPECIAL sw1 (1956 Gibson Les Paul Junior/rear)

間奏の真ん中にあるブリッジ・パートのギター・オーケストラの3声が見事に再現できたようだ!!

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Vol.15_Tone02_fx

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トーン3: 「炎のロックン・ロール」イントロ / クイーン (『戦慄の王女』)

Boost Comp -> Phaser -> Class A-15 -> Smart Harmony -> Reverb (Room): Mic = 121 Ribbon; Variax = magnetic pickup center

MXR Phase 90をベースにしたPhaserをSTAGE8に設定して使用してみた♪

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Vol.15_Tone03_fx

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【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: MAY solo

Tone 2: MAY Harmo

Tone 3: MAY keepyourself

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/

*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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