POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.14 〜 スティーヴ・ヴァイのトーンを再現

新年の第一弾はスティーヴ・ヴァイのアルバム『セックス・アンド・レリジョン』(1993) と『パッション・アンド・ウォーフェア』(1990)。この2枚のアルバムのギター・サウンドに挑戦してみよう。割と近年のイメージでいたが20年も前の作品だったとは!!(笑) アンプは2002 Bogner(R) UberschallをベースにしたBomber Uberが作りやすかった♪

使用したギターはJTV-69だが、今回は全てマグネティック・ピックアップを使用してみた。POD HD本体をオーディオ・インターフェイスにした、USB経由のライン録りだ。

トーン1: 「ヒア&ナウ」スティーヴ・ヴァイ (『セックス&レリジョン』)

Tube Drive -> Bomber Uber -> Digital Delay -> Reverb (Plate): Mic = 87 Condenser: Variax = magnetic pickup rear

アンプだけでもかなり良い感じではあったが、ミッド感を出すためにペダルを使用。ミキサーの前にショート・ディレイをかけてステレオ・サウンドに。

» アンプ

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» エフェクト

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» デモサウンド

トーン2: 「タッチング&タングス」スティーヴ・ヴァイ (『セックス&レリジョン』)

Pitch Glide -> Tube Drive -> Bomber Uber -> Reverb (Plate): Mic = 87 Condenser; Variax = magnet pickup rear

ワーミー・ペダルをベースにしたPitch Glideの何とも素晴らしいクオリティには驚くばかり!! デスクトップ・タイプのPOD HDの場合はEX-1フットコントローラーかFBV Express Mk IIのエクスプレッション・ペダルが必要だ。

» アンプ

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» エフェクト

Vol.14_Tone02_fx

» デモサウンド

トーン3: 「アンサーズ」スティーヴ・ヴァイ (『パッション・アンド・ウォーフェア』)

4 band Shift EQ -> Tube Comp -> Reverb (Room): Direct; Variax = magnetic pickup center

レコーディングの現場では極端なクリーン・トーンが欲しい場合に、アンプやアンプ・シミュレーターを使わずにコンソール直のライン録りをすることもある。もちろんEQ、コンプレッサー、リバーブなどで味付けはするのだが、そんな環境を作ってみた。こんなPODの使い方も面白い!

» エフェクト

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» デモサウンド

【POD HD用パッチのダウンロードについて】

このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてください)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: Vai here&now

Tone 2: Vai Touching

Tone 3: Vai answers

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/


*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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