POD HD

末原名人のPOD HD音作り塾 Vol.6 〜 ジェフ・ベックのトーンを再現

POD HDに搭載された革新的なHDアンプ・モデルは、チューブ・アンプ特有のフィー リングや挙動、サウンドを実現しており、ピッキングなどの演奏のニュアンスやボリュームに対する抜群の反応により、プロフェッショナルなギタリストからも 非常に高い評価を獲得しています。このブログ連載では、ロックの歴史を彩るギター・サウンドを知り尽くした末原名人が毎月、名盤に収められた楽曲を題材に しながら、POD HDの音作りを解説! オーディオ・サンプルでトーンを確認することも、トーンのファイルをダウンロードして使うことも可能です。

by 末原 “名人” 康志

速報! 「末原名人のPOD HD音作り塾~出張セミナー」

現在「Line 6 Month」を開催中のイシバシ楽器で、末原名人をゲストに迎えたスペシャル・デモを開催中! 名人ならではのPOD HDの音作りを、目の前でチェック可能。当日はJames Tyler VariaxのUSカスタムショップ・モデル、JTV 69USも使用されます。詳しくは ニュースページ で。

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遂に登場、ジェフ・ベック!! 歴史的な内容を持つ『ブロウ・バイ・ブロウ』のサウンドにスポットを当ててみよう。このアルバムで16ビートの洗礼を受けたギタリストは多かったはず! これ以降のロック・ミュージックは大きな変貌を遂げることになる。今回のサウンド・サンプルの演奏にはJTV-69USを使用している。

POD HD使いこなしのヒント「このブログでダウンロードして弾いた音がサンプル音と違う場合」

ギターやピッキングのタッチが違えば、まるで同じ音というわけには行かないが、歪み感の場合はピックアップの出力差が大きな原因だろう。アンプのDRIVEを触って調整してみよう。

トーン1: 「フリーウェイ・ジャム」ジェフ・ベック

Jumbo Fuzz -> BF LUX Nrm -> Digital Delay -> Reverb (Plate) -> Tube Comp: Mic = 57 on Axis;  Variax = SPANK sw5 (1959 Fender Stratcaster/front)

このアルバム、ジョージ・マーティンのプロデュースだけあって、ビートルズのレコーディング手法の一つであるダブルトラック(同じフレーズを二つ重ねてある)が多い。その雰囲気をショート・ディレイを使って出してみた。この場合はモノの方が効果的だ。アンプはアルバム全体を通してFenderに聞こえる。ブーストものはおそらくTone Benderだろう。

» アンプの設定

Vol.6 Tone01_amp

» エフェクトの設定

Vol.6 Tone01_fx

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トーン2: 「セロニアス」ジェフ・ベック

Sub Octave Fuzz -> BF LUX Nrm -> Tube Comp -> Reverb(Plate): Mic=57 on Axis: Variax = SPANK sw3 (1959 Fender Stratcaster/center)

実に印象に残るこのサウンド・チョイスはベックのセンスのなせる技だが、「Sub Octave Fuzz」で見事なまでに再現できたのではないだろうか!

» アンプの設定

Vol.6 Tone02_amp

» エフェクトの設定

Vol.6 Tone02_fx

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トーン3: 「シーズ・ア・ウーマン」ジェフ・ベック

Voice Vox -> BF LUX Nrm -> Tube Comp -> Reverb (Plate): Mic = 57 on Axis; Variax = SPANK sw1 (1959 Fender Stratcaster/rear)

オリジナルはトーキング・モジュレーターを使用しているので別物だが、雰囲気だけでも味わってみよう(笑)。

» アンプの設定

Vol.6 Tone03_amp

» エフェクトの設定

Vol.6 Tone03_fx

» デモ・サウンド

では、次回をお楽しみに!

【POD HD用パッチのダウンロードについて】
このブログに掲載されているトーンは CustomTone からダウンロードして、お手元のPOD HDで使用できます。各トーン・ファイルは以下のリンク先で [Get Tone] ボタンをクリックするとコンピューターへダウンロードできます (Line6アカウントへのサインインが必要です。アカウントをお持ちでない場合は、ホームページ上部の「新規アカウント作成」をクリックしてくださ い)。そのトーンをPOD HD Editソフトウェアに読み込みましょう。詳しくは 製品マニュアル をご覧ください。

Tone 1: Jeff FREEWAY

Tone 2: Jeff OCTAVE Fazz

Tone 3: Jeff TALKING

注: この原稿はPOD HDのデスクトップ版をもとに作成されていますが、トーン・ファイルはPOD HD500やPOD HD Proでも使用できます。

yasushi_suehara

著者プロフィール: 末原 康志 (すえはら やすし)

セッション・ギタリストとして数々のアーティスト、シンガーのレコーディング、ライブにギタリスト、アレンジャーとして参加。末原名人の愛称で知られる。近年ではCHEMISTRYとのコラボレーションを始め、SCOOP ON SOMEBODY、長渕剛、河村隆一、渡辺美里、石井竜也、SMAP等の作品に携わる傍ら、4枚のソロ・アルバムと2枚のバンド・アルバムを発表している。

sueharayasushi.com/


*各製品名は各社が所有する商標であり、Line 6との関連や協力関係はありません。他社の商標は、Line 6がサウンド・モデルの開発において研究したトーンとサウンドを識別する目的でのみ使用されています。

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