Line 6のMIDI Mobilizerは、iPhoneやiPod touch、iPad用に対応したコンパクトなハードウェアMIDIインターフェースであり、現在ソフトシンセやMIDIモニター、DAWなどのMIDI Mobilizer対応サードパーティ製アプリケーションが25種類以上も発表されています。MIDIデータのレコーディングや再生は、無償配布されているMIDI Memo Recorderで可能。演奏情報を記録するだけでなく、Mシリーズの M13 Stompbox ModelerやM9 Stompbox Modeler、PODシリーズ*などのセッティングを簡単にバックアップ、レストアできるのも便利です。

MIDI端子を装備したLine 6製品では、その大半の機種で、ストアされているセッティングをMIDI SysEx (システム・エクスクルーシブ) コマンドにより送信できます。この機能により、使用されている機器のトーンをMIDI Mobilizer経由でiOSデバイスへ保存しておけば、後から内容をレストアすることや、別のユニットへのロードが可能になります。詳しくは以下のビデオをご覧ください。

* POD HD500はMIDI SysExデータの送信に対応していませんが、POD HD500 Editによりトーンやバンドル、セットリスト単位でのセーブ、オープンが行えます。

以下に、代表的な機種での操作方法を紹介します。

M13 Stompbox Modeler

1.Looper Controlフットスイッチを押し続けてSetupモードに入ります。
2.FX4のModel Selectノブを回して ”Dump All?” を表示させます。
3.Model Selectノブを押します

MIDI SysExデータを受信する際の設定は不要です。

M9 Stompbox Modeler

1.1Bと2Bのフットスイッチを同時に押してSetupモードに入ります。
2.Model Selectノブを何度か押してMIDI画面を表示します。
3.Model Selectノブを回して ”Dump All?” を表示させます。
4.Tap Tempoを押し続けながらModel Selectノブを押します

MIDI SysExデータを受信する際の設定は不要です。

POD X3 Live, POD X3 Pro (ソフトウェア・バージョン2.01以降)

1.Homeボタンを2秒押し続けてComamndsモードに入ります。
2.Selectノブを回してSYSEX TONE SENDを選択します。
3.ディスプレイの下のノブを回して送信するサウンドを選択します。
4.Select/Saveノブを押します。

MIDI SysExデータをエディット・バッファーへ受信する際の設定は不要です。

POD xt, PODxt Pro, PODxt Live, Bass PODxt, Bass PODxt Pro, & Bass PODxt Live

1.Saveノブを押します
2.Selectボタンを回してMIDI Dumpページを表示します。
3.Effect Tweakノブを回してAll Channelsを表示させます。
4.Saveボタンを押します。

MIDI SysExデータを受信する際には設定は不要です。

POD 2.0, POD Pro, Bass POD Pro, & Bass POD Pro

1.MIDIボタンを押します
2.Saveボタンを押します。ディスプレイには”A” (All) と表示されます。
3.Saveボタンを押します。

MIDI SysExデータを受信する際には設定は不要です。

Spider Valve MkII 112, 212, & HD100 (ソフトウェア・バージョン2.01以降)

1.Presetノブを押します
2.ディスプレイの上段にMIDIが表示されるまで、”>” ボタンを何度か押します。
3.ディスプレイの下段にDumpが表示されるまで、”^” ボタンを何度か押します。
4.Presetノブを回して、ディスプレイの下段にAllを表示させます。
5.Tap Tempoボタンを押します。

MIDI SysExデータを受信する際には設定は不要です。

音色やトーン・データのバックアップとレストアは、多くのMIDI機器に搭載されている機能です。詳しくは使用されているMIDI機器のマニュアルをご覧ください。なお、上記以外の対応Line 6製品での操作方法は マニュアル・ダウンロード・ページ に用意されている「MIDI Mobilizer & Memo Recorder Advanced Guide」(英文) に記載されています。