中澤寛規

GOING UNDER GROUND

先頃ニューアルバム「真夏の目撃者」をリリースし、2018年にはCDデビュー20周年を迎えるGOING UNDER GROUND。そのギターロック・サウンドの中核を担うギタリストの中澤寛規さんは、2017年夏にアルバムの発売に先駆けたて行われたライブからHelix Floorを導入しました。

「もともとはエフェクターボードを組んでいたんですが、ライブで地方に行くことも多く、自分で機材持って移動することもあるので、フットワークを軽くできるようシステムを小さくしたいと、ここ5年くらいずっと思っていたんですよ。ただ、GOING UNDER GROUNDで演っている楽曲の性質上、どうしても外せないものも結構あって…。とりあえずワウを小さいのに変えたり、最近よく見かけるコンパクトなサイズのエフェクターを試したりとかしていたんです」。

そんな中、「ナカザタロウ」名義のユニットを一緒に組むカトウタロウさんがHelix LTの試奏レビューの中で、「コンパクト派の人にこそ使ってみて欲しい」といった趣旨のコメントをしていたのがきっかけでHelixに関心を持ち、カトウさんに直接聞いてみたところ、「絶対合うよ」と勧められて導入に至ったそうです。

そしてすぐにライブで実戦投入。結果、ライブでの音作りの幅を広げることができ、これまで抱えていた”ストレス”から解放されたと語ります。 「これまでマルチエフェクターは、便利だなと思っても使い方を覚えなきゃとか、説明書を読まないと使えないとか、そういう面倒なイメージがあって手が伸びなかったんです。ただ、一方でこれまでのコンパクトを並べたシステムでは、ライブで音を再現するという点では限界があって、ある程度妥協しなければならなかったんですが、今回ツアーでHelixを導入し、曲ごとにプリセットを変えるような使い方をはじめてしてみて、そうした問題からも解放されました。そのストレスのなさって凄いなって思いましたし、周りのPAスタッフからも『音が良くなった』と好評ですよ」。

「特に今回のアルバム『真夏の目撃者』では、ライブで再現することは全く考えずに、曲ごとにベストと考えた、ある意味統一感のない音作りをしていました。Helixを導入したことで、スイッチ1つでガラッとサウンドを切り替えてライブができたので、とても気持ちよく演奏することができましたね」。

操作性に関しても、触りたいところにすぐにアクセスでき、本当に「コンパクトエフェクターのような感覚」で使えて、実際に説明書を見なくても基本的な操作はスマホ感覚で直感的に行えたそうです。
また、セッティングがシンプルで済み、対バンがあるイベントでも転換が素早くできるのも魅力の一つだと語ります。

「あとは、見た目がカッコいいのもかなり気に入ってます。フットスイッチがエフェクトの種類で色分けされているのも、単にビジュアル的にいいなって思いますし、実際に踏みたくなるんですよ。とにかく見た目は大事です」。

このように、導入してから”いいこと尽くめ”だと語る中澤さんですが、従来の自身のイメージとのギャップも楽しんでいるそうです。
「自分はオーセンティックなものを愛してきたプレイヤーなので、Helixを現場に持っていっただけで、『あのナカザが!? 』って周りがざわつくんですよ。何か皆が一目置いてくれてるみたいで、それも気持ちよかったりします(笑)」。

“意外”ながらも、精力的に続けるライブ活動と妥協のないサウンドへのソリューションとして導入されたHelix。初のマルチエフェクト・プロセッサーにも関わらず、全く違和感なく導入できた理由については、以下のように語ってくれました。
「今までのマルチエフェクターって、主導権を向こうに握られてしまうような感覚があって、機材ができる事にこちらが合わせないといけないイメージだったんですけど、このHelixに関しては、コンパクトエフェクターを並べてるのと同じ感覚なので、主導権はこっちにあるという意識が維持できます。そこがHelixの一番好きなポイントだと思います」。

オフィシャルサイト: https://goingunderground.tokyo/

2017-10-25 Release
『真夏の目撃者』
『真夏の目撃者』

〜収録曲〜

1.時計機械
2.よそもの
3.夏が僕らに嫉妬する
4.Struggle Baby
5.ダニーボーイ
6.あたらしい
7.ラストダンスウィズミー
8.Young Japanese
9.Wasted Summer
10.君は誰ですか
11.超新星